では、リンパケアはどうでしょうか?
前回に書きましたとおり、リンパケアの超原則の手順は
- 心臓に向かって
- 肌を撫でるように
- 関節から関節まで流す
です。
手技としては「②肌を撫でるように」が基本です。
なのでリンパケアの「○○すぎ」は「撫で過ぎ」ということになります。実際の施術の際には肌への摩擦防止とケアの効果をより高めるためにマッサージ用ジェルを用います。なので、ジェルを使用している場合にうっかり肌を痛めるほど撫で過ぎることは逆に難しいです。
つまり、お客様の体を痛めるリスクがとても低いということなんですね!
実は私が、ソフト整体を学んだにもかかわらず施術していないのは、まさにリスクを感じるかどうかでした。学んだ整体の技術もとても良いと思ったのですが、やはり力を入れて揉んだり骨格や関節を押したり引いたりしなければいけません。
自分の技術が未熟だったら、「本当にお客様のカラダを正しくケアすることができるかどうか」と考えました。もちろん、しっかり技術を磨いて施術をさせていただくことも考えましたが、同じ時期に学んだリンパケアのほうは、正直そういう不安を一切感じなかったのです。
また、学んだ期間も全く違いました。整体の手技を学んだのはグループレッスンで理論もいれて4日ほどでした。しかし、当サロンのリンパケアは2人で60時間3か月近くをかけて学んだのです。その学ぶ時間数も自信につながりました。
自分が安心してお客様に施術できる技術…それがリンパケアだったのです。
しかも、お客様の体に適度な圧をかけて撫でるだけなので、施術する自分もそんなに力が必要でもないのです。圧をかけるというのは力を入れることではないんですね。ですから、お客様からは時々「力いれてて大変だね」と言われるのですが、実はほとんど入れてなかったりします。また、当サロンのリンパケアは全身しっかり施術すると2時間近くかかります。2時間力を入れて施術していたら、施術している人も体に負担がかかりますよね。
でも力をそんなに入れることがないので、意外に疲れないのです。
実はリンパケアは、施術する人にも優しいスキルなんですね!