前回の「良薬は口に甘し?」でも書いたとおり、人は体調によって味覚が変わることがあります。疲れた時に甘いものが食べたい!とか、疲れすぎた時は脂っこいものは食べたくない、とかも全部体調のよって食べたいものが変わる例ですね!
そこでよく考えてみてください。では普段のあなたの好き嫌いはどうでしょう?普通は自分の意思で、自分の好き嫌いを決めていると思いますよね?でも、本当にそうでしょうか?
もしかしたら「あなたの普段の体調」があなたの味覚を決めている…のかもしれません!
実は私がそのことに気がついたのは、アメリカのあるリアリティ番組を見ていた時です。もう10年くらい前にWOWOWで観た「30Days」という番組でした。その「30Days」という番組は、最初その番組プロデューサーが自ら30日間マクドナルドだけを食べたらどうなるか…ということに挑戦した「スーパーサイズミー」という番組が発端で始まり、視聴者が30日間いつもと全く違う環境や物事の中で生活したらどうなるか、というリアリティードキュメンタリー番組でした。
その中で、大学生の娘の飲酒(当時アメリカの大学では毎日夜通し飲んでばか騒ぎする学生が普通だったらしく社会問題にもなっていたようです。)を戒めたい母親が30日飲酒をしたらどうなるか…という回がありました。母親も目的は自ら日常的に飲酒をして娘の現状を実体験すると同時に、飲酒する自分の姿を娘に見せて反省を促し飲酒をやめさせたい、ということだったように思います。
その家庭はアメリカの中流階級で郊外に一戸建てを持ち、その母親も普段から健康志向で野菜をたくさん摂る、パンはあまり食べない、飲酒も一切せず毎日の運動習慣があるという健全な家庭だったようです。